医療の分野では、超音波やX線を使って体の内部を可視化し、患部を発見することができます。同様に、人間の目に替わるセンサを使って、地下構造を可視化する技術が”物理探査”です。最近の物理探査技術の進歩は目覚ましく、地下構造を可視化するだけでなく、地下の動きを捉えることもできるようになってきました。
九州大学の物理探査学研究室は、昭和13年に日本最初の物理探査学講座として開設以来、理論と実験、基礎と応用のバランスを考慮した研究を行ってきました。現在、当研究室では、次のような研究を行っています。
- 石油や地熱の貯留層、CO2地中貯留に向けた貯留層を、高い解像度で探査する手法の研究
- 貯留層や地震断層、火山をモニタリングする手法の研究
- 物理探査データから定量的に物性を推定する手法の研究
- 海底熱水鉱床の探査に向けたロボットの開発
- 月や地球外惑星での探査(新たな資源への挑戦)